コサージュやブローチのおしゃれな付け方とマナーとは
ー入学式や結婚式で装いを華やかにみせるために知っておきたいことー
春は入学式や結婚式などフォーマルなスーツでのお出かけがぐんと増える季節。お祝いの席でスーツを彩るコサージュやブローチ。普段の生活では使うことが少ないだけに「どんなものを選べばいいの？」「老け見えしない？」などと戸惑うこともありますよね。
大人の女性が知っておいて損はないコサージュとブローチの付け方のマナー、おすすめの形や素材、おしゃれにみえる付け方をご紹介します。
1．華やかさなら断然コサージュ！コサージュが運ぶ「お祝いの心」
コサージュはもともとフランス語で女性の胴衣を意味する「コルサージュ（corsage）」が語源。昔フランスでは、貴婦人たちがお祝いの席で襟に花束をあしらって「お祝い」の気持ちを表していたことから、「コサージュ」は女性の襟元に付ける小さな花束を意味するようになったそう。
装いを華やかにしてくれるだけでなく、付けていることで「お祝いの気持ち」を伝えることができるコサージュ。入学式や結婚式など喜びいっぱいのお祝いの席にこそ使ってみたいですね。
2．使い勝手で選ぶならブローチ！おしゃれな使い方あれこれ
「イベントで一回使ってそれきり」だけでなく「普段のちょっとしたおしゃれにも使い回したい」という方にはブローチはいかがでしょうか。
入学式や結婚式では、パールやスワロフスキービーズがあしらわれているものなど上品な光沢のあるものがおすすめ。形は付ける角度を選ばない丸型などの左右対称のものが使いやすいでしょう。
服やコートの襟にブローチを付ける以外にも
- スカーフやマフラーの結び目にワンポイントとして留めてみる
- ベルベットのリボンに小さめブローチを付けて首に巻きチョーカーにしてみる
など、いろいろな楽しみ方ができます。
3．おしゃれにみえる付け方
1)付ける位置は「美の黄金律」を取り入れる
コサージュやブローチを付けたときになんだか野暮ったく「オバサンぽく」見えてしまう原因、それは付ける位置が低すぎるから。コサージュを脇の下の延長線上くらいの高さに付けている人も多いですが、この高さでは実はとても老けて見えるのです。
コサージュがおしゃれにみえるのは、もっと高い位置の鎖骨の高さ＝「鎖骨ライン」につけた時。
この高さがおしゃれにみえる理由、それは「鎖骨ライン」にアクセントを付けると、自然とバランス良く美しくみえるという「ある法則」があるからなのです。その法則は「美の黄金分割」といい、1：1.618という微妙な対比を配分することで、バランス良く美しいスタイルが強調されるというものです。
ピラミッドやパルテノン神殿にも取り入れられており、この法則に当てはめると人間の目にはとてもバランス良く美しく見えるのです。
この比率を上半身に当てはめると頭のてっぺんから顎下までが「1」、顎下からウェスト下までが「1.62」になります。そしてこの2つを分ける「鎖骨ライン」にコサージュを付ければ、必ずバランス良くおしゃれにみえるのです。
2）付ける向きは「外側にふわっと花が開くように」
花束になっているコサージュや細長いブローチをつけるコツは先端が肩に向かうように斜めに付けること。まっすぐにつけるよりも動きや広がりが感じられ、こなれてみえる付け方です。
4．入学式や結婚式で避けた方がよい素材
入学式や結婚式はフォーマルなお祝いの席。
避けた方が良いのはジーンズ地や木綿、フェルトなどカジュアルな服に使われる素材。
反対に適した素材はレース、シルク、オーガンジー、プリザーブドフラワー、造花、パールなどです。
生花は入学式では使っても良い素材ですが、結婚式では「生花は花嫁だけが使うもの」という暗黙の了解もあるため控えた方がベターです。
5．入学式や結婚式で避けた方がいい色
入学式では白やパステルカラーの春のお花のような淡い色合いのものがおすすめですが結婚式で白は「花嫁の色」。
最近では「白の小物は使っても良いのでは」という意見もありますが、列席者の中には「わざわざ白を選ばなくても･･･」と気にされる方もいるかもしれませんので避けておいた方が無難かもしれません。
また結婚式でも入学式でも「喪」をイメージする黒は控えたほうがよいでしょう。
おわりに：コサージュやブローチを上手に使って、「フォーマル美人」に
お祝いの席でスーツの胸元に花を咲かせてくれるコサージュやブローチ。上手におしゃれに使いこなして装いでもお祝いの気持ちを伝えられたら素敵ですね。
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